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実務者研修について
「実務者研修」は、平成27年度からの介護福祉士試験を受験しようとする実務者に対して受講が義務づけられる制度で、平成24年度以降に初めて介護等の業務に従事する者が、早期の段階から働きながら数年間かけて少しずつ受講できるように平成24年度から実施が開始される研修制度です。
主に介護職の方で、働きながステップアップ゚を考えておられる方やまた、これから介護職になろうとする方で、幅広い知識・技術を修得を目指す方には、実務では習得しにくい体系的な医学知識、制度の知識、介護過程の展開、認知症などについて学ぶことができ、スキルアップにもなる最適な研修制度です。平成27年度からは実務経験3年に加え6ヶ月以上の実務者研修(450時間)の受講が必要となります。
※平成27年度(平成28年1月試験)からの介護福祉士国家試験には、 「実務者研修」修了が必須になります(「実務経験3年以上」の要件も満たすことが必要です)。
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実務者研修の目的
この研修は幅広い利用者に対して、基本的な介護が提供できる能力を修得することと、今後の制度改正や新たな課題や技術、知見などを自らが把握できる能力の習得を到達目標にしています。
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実務者研修の必要時間数
今回の変更で義務づけられる実務者研修ですが、それまでに取得している資格によって受講時間が免除されます。
ホームヘルパー1級
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95時間(355時間免除)
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ホームヘルパー2級
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320時間(130時間免除)
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ホームヘルパー3級
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430時間(3級資格は廃止される)
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介護職員基礎研修
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50時間(400時間免除)
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無資格 |
450時間(免除なし) |
※2013年1月実施の介護福祉士国家試験から、実務者研修修了者は実技試験を免除となる措置も設けられています。
※2016年1月の介護福祉士国家試験から、3年の実務経験に加え、実務者研修修了が義務付けられます。
研修の必要時間は450時間ですが、ヘルパー2級、介護職員基礎研修などの資格を持っていると、
実務者研修の必要時間が一部免除になります。
現場で働きながら450時間の研修の受講は大変困難を伴うため、例えば6ヶ月間連続して学習するのではなく、数年間かけて少しずつ各科目を修了するという方法や、また、通信教育やインターネットによる通信授業など自分にあった学習方法が選択できるようになると思われます。
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介護福祉士の資格取得ルート
改 正 前 |
1. 養成施設2年以上(1,650時間) |
資格取得 |
2. 福祉系高校(1,190時間) |
国家試験 |
3. 実務経験3年以上 |
改 正 後 |
1. 養成施設2年以上(1,800時間程度) |
国家試験 |
資格取得 |
2. 福祉系高校(1,800時間程度) |
3. 実務経験(3年以上)+実務者研修(450時間)
※2015年度施行 |